まず、エックスサーバーをまだ未契約で重いかどうか確かめたい方に向けて、エックスサーバーを10年以上使っている私の感想をお伝えします。
エックスサーバーを使っていて、重いと感じることはほとんどありません。私はエックスサーバーで月間PVが数千から数万ほどのWordPressブログサイトを複数運営しています。
ですが、表示速度が重いと感じたり、遅くなることは今まで一度もありませんでした。もっとアフィリエイトを盛んに行っていた頃は数十万PVのサイトを複数運営していましたが、それでも遅延したり表示速度が重くなることはありませんでした。
ちなみに一番安いプランをずっと使用していますが、数千から数万PV程度であれば全く問題ありませんでした。
これを踏まえたうえで、もしエックスサーバーが重いと感じたら試していただきたいいくつかの方法を紹介します。
エックスサーバーが重いときはどうする?
エックスサーバーを利用していてサイトの表示が重いと感じる場合、その原因はサーバー本体よりもWordPressやサーバー設定の最適化不足にあることがほとんどです。エックスサーバー自体は共用レンタルサーバーの中でトップクラスの速度を誇りますが、高速化機能を有効にしていなかったり、画像やプラグインが肥大化していたりすると本来の性能を引き出せません。この記事では、エックスサーバーが重いと感じたときに確認すべき原因と、すぐに実践できる具体的な解決策を詳しく解説します。
エックスサーバーが重い主な原因とは
エックスサーバーでサイトが重くなる原因は大きく分けて3つのパターンに分類されます。まず最も多いのがWordPress側の設定や構成の問題で、プラグインを入れすぎていたり画像が最適化されていなかったりするケースです。
次にサーバー側の高速化機能が無効になっているか古い設定のまま放置されている場合があり、これもパフォーマンスを大きく損ないます。最後に契約プランがサイトの規模に合っていない、またはアクセス集中時にリソースが不足しているといったインフラ面の問題も考えられます。
WordPress側の設定が最適化されていない
WordPressサイトで最も頻繁に見られる問題は、プラグインの導入数が多すぎることやテーマが重いことです。便利そうなプラグインを次々と追加していくと、管理画面やフロントエンドの動作が全体的にもっさりした状態になります。
また、スマホで撮影した高解像度の画像をそのままアップロードし続けると、1ページあたりのデータ量が無駄に膨れ上がってしまいます。さらに、使っていない機能のCSSやJavaScriptファイルもまとめて読み込んでしまうため、検証ツールで確認すると読み込みファイル数が異常に多くなっているケースも少なくありません。プラグインは必要最小限に絞り、画像は必ずリサイズと圧縮を行うことが高速化の第一歩です。
サーバー側の高速化機能が有効になっていない
エックスサーバーには標準でXアクセラレータやブラウザキャッシュ、Brotli圧縮といった高速化機能が用意されていますが、初期状態では無効になっている場合や旧バージョンの設定のままになっていることがあります。
特にXアクセラレータVer.2は静的ファイルと動的ファイルの両方をキャッシュして大幅な速度向上をもたらしますが、手動で有効化しなければ機能しません。また、PHPのバージョンが古いままだとサーバーの処理速度が遅くなり、WordPress全体のレスポンスタイムが悪化します。サーバーパネルから各種高速化設定を有効にするだけで体感速度が劇的に改善するケースは非常に多いため、まずはここを確認しましょう。
プランやリソースが不足している可能性
サイトの成長に伴ってアクセス数やデータ量が増加すると、契約しているプランのリソースでは不足する場合があります。
エックスサーバーのスタンダードプランは多くのサイトで十分な性能を発揮しますが、月間数十万PVを超えるような規模になるとプレミアムプランやビジネスプランへのアップグレードを検討する必要があります。
また、特定の時間帯だけ極端にアクセスが集中する場合、サーバーのCPUやメモリが一時的に逼迫して遅延が発生することもあります。転送量やリソース使用状況はサーバーパネルのアクセス解析から確認でき、恒常的に上限に近い状態ならプラン変更を検討すべきです。
エックスサーバーの高速化設定を見直す方法
エックスサーバーには管理画面から簡単に有効化できる高速化機能が複数用意されており、これらを正しく設定するだけでサイトの表示速度を大幅に改善できます。ここでは特に効果の高い3つの設定について、具体的な手順と効果を解説します。
Xアクセラレータを有効化する手順
Xアクセラレータはエックスサーバー独自のキャッシュ機能で、静的ファイル(画像、CSS、JavaScript)と動的ファイル(WordPressで生成されるHTMLページ)の両方を高速化します。
サーバーパネルにログインしたら、「高速化」セクションの「Xアクセラレータ」を選択し、対象ドメインを選んで「Xアクセラレータ」の項目を「Ver.2」に変更して保存するだけです。
この設定により、同じページへの繰り返しアクセス時にサーバー処理を大幅にスキップできるため、レスポンスタイムが短縮されます。Xアクセラレータ Ver.2は特に動的コンテンツのキャッシュが強力で、WordPressサイトでは即効性が最も高い設定です。
| キャッシュ対象 | 処理される内容 | 主な効果 |
|---|---|---|
| 静的ファイル | JavaScript、CSS、画像 | 表示の軽量化、転送速度向上 |
| 動的ファイル | WordPressページ(PHP処理後のHTML) | サーバー処理の負荷軽減、レスポンスタイム短縮 |
PHPバージョンを最新化してOPcacheを活用
PHPのバージョンが古いとWordPressの処理速度が著しく低下するため、定期的に最新バージョンへ更新することが重要です。
サーバーパネルの「PHP Ver.切替」から現在のバージョンを確認し、PHP8.1以上を選択することで処理性能が大幅に向上します。また、エックスサーバーでは標準でOPcacheが有効になっており、PHPコードをコンパイル済みの状態でメモリに保持することで実行速度を高速化しています。
PHP7.4からPHP8.2にアップデートするだけでページ生成時間が30から50パーセント短縮されることも珍しくありません。ただし、古いプラグインやテーマが最新PHPに対応していない場合があるため、更新前には必ずバックアップを取り、テスト環境で動作確認することをお勧めします。
ブラウザキャッシュとBrotli圧縮を設定する
ブラウザキャッシュを有効にすると、訪問者のブラウザが一度ダウンロードした画像やスタイルシートを再利用するため、2回目以降のページ表示が劇的に速くなります。
サーバーパネルの「ブラウザキャッシュ設定」から対象ドメインを選び、CSS、JavaScript、画像ファイルのキャッシュをすべて「ON」に設定しましょう。さらに、Brotli圧縮を有効にすることでHTML、CSS、JavaScriptなどのテキストファイルを高効率で圧縮し、転送データ量を削減できます。これらの設定は「.htaccess設定」または「高速化」メニューから簡単に有効化でき、ページサイズを20から30パーセント削減して読み込み時間を大幅に短縮します。
WordPress側で実施すべき軽量化対策
サーバー側の設定を最適化した後は、WordPress本体やコンテンツの軽量化にも取り組む必要があります。ここではすぐに効果が出る3つの実践的な対策を紹介します。
プラグインの整理と不要なものの削除
WordPressのプラグインは便利ですが、数が増えるほど読み込み時間やサーバー負荷が増大します。管理画面のプラグイン一覧を開き、長期間使用していないプラグインや機能が重複しているプラグインを特定して無効化、削除しましょう。
特にキャッシュ系プラグインを複数インストールしている場合は競合が発生してかえって遅くなることがあるため、1つに絞るべきです。また、セキュリティ系やSEO系のプラグインも高機能なものほど処理が重いため、本当に必要な機能だけを持つ軽量なプラグインへの乗り換えを検討してください。プラグインを20個から10個に減らすだけで管理画面の体感速度が倍以上改善した事例も多数報告されています。
画像の最適化と遅延読み込みの導入
画像ファイルはWebページの容量の大半を占めるため、最適化せずに使用すると表示速度に深刻な影響を与えます。アップロード前に画像編集ソフトやオンラインツールで適切なサイズにリサイズし、JPEG品質を70から80パーセント程度に圧縮しましょう。
すでにアップロード済みの画像については、EWWW Image OptimizerやShortPixelといったプラグインで一括最適化が可能です。また、Lazy Load(遅延読み込み)を導入すると、画面に表示される直前まで画像の読み込みを遅らせることができ、初期表示時間を大幅に短縮できます。WebP形式への変換も併用すれば画像サイズをさらに25から35パーセント削減でき、モバイル環境での表示速度が劇的に向上します。
| 最適化手法 | 効果 | 推奨ツール |
|---|---|---|
| リサイズと圧縮 | ファイルサイズを50から70パーセント削減 | TinyPNG、Squoosh |
| WebP変換 | さらに25から35パーセント削減 | EWWW Image Optimizer、WebP Converter |
| Lazy Load | 初期表示時間を30から50パーセント短縮 | LiteSpeed Cache、Lazy Load by WP Rocket |
データベースの定期的なクリーニング
WordPressは記事の下書きやリビジョン、スパムコメント、一時的なデータなどをデータベースに蓄積していきます。これらが溜まると検索クエリの実行速度が低下し、ページ生成時間が長くなります。
WP-OptimizeやAdvanced Database Cleanerといったプラグインを使用して、不要なリビジョンや期限切れのトランジェントデータを削除しましょう。また、データベーステーブルの最適化も定期的に実行することで、断片化されたデータを整理してクエリ実行速度を改善できます。
月に1回程度のデータベースクリーニングを習慣化すれば、データベースサイズを20から40パーセント削減してレスポンスタイムを維持できます。
それでも改善しない場合の診断方法
サーバーとWordPressの設定を最適化しても改善が見られない場合は、別の要因を疑う必要があります。ここでは問題の切り分け方法と具体的な診断手順を解説します。
回線やデバイス側の問題を切り分ける
サイトの表示が遅いと感じても、実はサーバーやサイト自体ではなく閲覧環境に原因があることも少なくありません。自宅の回線が混雑する時間帯や、Wi-Fiルーターの不調、古いパソコンやブラウザの使用などが該当します。
まず、別のデバイスや回線(例えばスマホの4G回線)から同じサイトにアクセスして速度を確認しましょう。特定の端末や時間帯だけ遅い場合は、サーバーではなくネットワークやデバイスが原因です。複数の環境から確認して全てで遅い場合のみ、サーバーやサイト側の問題と判断できます。
PageSpeed Insightsで具体的なボトルネックを特定
Googleが提供するPageSpeed Insightsは、サイトの表示速度を詳細に分析して具体的な改善提案を示してくれる無料ツールです。サイトのURLを入力すると、モバイルとデスクトップそれぞれのパフォーマンススコアと、改善が必要な項目がリストアップされます。
「サーバーの応答時間の短縮」「レンダリングを妨げるリソースの除外」「画像の最適化」といった指摘があれば、それぞれに対応する対策を優先的に実施しましょう。スコアが50点未満の場合は深刻な問題があり、70点以上を目指すことで体感速度も大幅に改善します。PageSpeed Insightsのスコアを定期的に測定して改善サイクルを回すことが、長期的な高速化の鍵となります。
| スコア範囲 | 評価 | 必要な対策 |
|---|---|---|
| 90から100 | 優良 | 現状維持、微調整のみ |
| 50から89 | 改善の余地あり | 指摘された項目を優先的に対応 |
| 0から49 | 要改善 | サーバー設定とコンテンツの全面的な見直しが必要 |
まとめ
エックスサーバーが重いと感じる場合、原因の多くはWordPressの設定不備やサーバーの高速化機能が無効になっていることです。
Xアクセラレータの有効化、PHPバージョンの最新化、ブラウザキャッシュとBrotli圧縮の設定という3つのサーバー側対策と、プラグインの整理、画像最適化、データベースクリーニングというWordPress側対策を実施すれば、ほとんどのケースで劇的な改善が見込めます。
それでも改善しない場合は回線やデバイスの問題を切り分け、PageSpeed Insightsで具体的なボトルネックを特定して対処しましょう。これらの施策を順番に実行することで、エックスサーバー本来の高速性能を最大限に引き出すことができます。
参考文献(まとめて出力)
1. https://mirumi.me/x-server-yameta/
2. https://www.xserver.ne.jp/blog/wordpress-slow/
3. https://edito.jp/corporate/xserver-wordpress-speedup/
4. https://taupe.site/entry/server-php-ver/
5. https://noritoism.blog/xserverspeedup5min/



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