ロリポップでWordPressサイトを運営していて表示速度が遅い、重いと感じる場合、その原因の多くはサーバー設定の最適化不足やプラン選択のミスにあります。
特に、ライトプランのままでサイトが成長してPV数が増加したり、複数ドメインにWordPressをインストールして運用している場合、サイトの速度が遅くなりがちです。
これを防ぐためにはスタンダードプラン以上に切り替えるか、エックスサーバーなどの高性能サーバーに切り替えるしかありません。
ロリポップでは、ライトプランやスタンダードプランではApacheサーバーを使用しているため、LiteSpeed採用のハイスピードプランと比較して明らかに遅いです。
この記事では、ロリポップアクセラレータの有効化、PHPバージョンアップ、LiteSpeed Cacheプラグインの導入など、すぐに実践できる7つの高速化設定を詳しく解説します。
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プラン別の速度改善効果と移行の判断基準
ロリポップではプランによって使用するWebサーバーが異なり、速度改善効果にも大きな差があります。ここでは実測データに基づいたプラン比較と、サーバー移行を検討すべきタイミングを解説します。
ライトプランとハイスピードプランの速度差を実測データで比較
同一のWordPressサイトをライトプランとハイスピードプランで運用した場合の速度差を、Pingdom ToolsとGTmetrixで測定した実測データがあります。
ライトプランでは11時頃の測定で3.34秒、22時頃では4.14秒という結果でしたが、ハイスピードプランに移行後は11時で0.91秒、22時で0.77秒と、4分の1から5分の1の速度に短縮されました。
さらに注目すべきは、HTML本体の初期応答時間(TTFB)がライトプランの3.3秒からハイスピードプランの0.4秒へと8分の1に激減しており、サーバースペックの違いが明確に現れています。スタンダードプランとハイスピードプランの比較でも、平均表示速度が3.50秒から3.00秒へと0.5秒改善し、応答速度も315.8ミリ秒から206.8ミリ秒へと短縮されています。
月額料金の差はわずか110円から330円程度ですが、速度改善効果は3倍から5倍にもなるため、本格的なサイト運営ではハイスピードプラン一択です。
| 測定時間 | ライトプラン | ハイスピードプラン | 改善率 |
|---|---|---|---|
| 11時頃 | 3.34秒 | 0.91秒 | 73パーセント短縮 |
| 16時頃 | 2.26秒 | 0.96秒 | 58パーセント短縮 |
| 18時頃 | 3.10秒 | 0.78秒 | 75パーセント短縮 |
| 19時頃 | 2.40秒 | 0.80秒 | 67パーセント短縮 |
| 22時頃 | 4.14秒 | 0.77秒 | 81パーセント短縮 |
どうしても改善しない場合のサーバー乗り換え基準
ロリポップで今回紹介した7つの高速化設定を全て実施しても改善が見られない場合や、以下の条件に当てはまる場合は、エックスサーバーやConoHa WINGなどの高性能サーバーへの乗り換えを検討すべきです。
まず、月間10万PV以上のアクセスがあり、日によって大量の同時アクセスが発生してサイト表示が露骨に遅くなる場合は、ロリポップの同時アクセス制限が問題になっている可能性があります。次に、ハイスピードプランですでに最適化を実施しているにもかかわらず、PageSpeed Insightsのスコアが50点未満の場合は、サーバーのリソース不足が疑われます。
また、ECサイトや会員制サイトなど、1秒のダウンタイムも許されないビジネス用途では、より高価格帯のビジネス向けサーバーが適しています。月間30万PVを超える規模になったら、ロリポップからエックスサーバーやConoHa WINGへの移行を真剣に検討するタイミングです。
ロリポップが重くなる5つの主な原因
ロリポップで構築したサイトが重くなる原因は、サーバー側の設定とWordPress側の構成の両方に存在します。まずは具体的な原因を理解することで、適切な対策を講じることができます。
下位プランのApacheサーバーは処理速度が遅い
ロリポップのエコノミー、ライト、スタンダードプランはApacheサーバーを使用しており、上位のハイスピードプランとエンタープライズプランで採用されているLiteSpeedサーバーと比較して処理速度が明確に劣ります。
実測データによると、ライトプランの平均表示速度は3.34秒から4.14秒であるのに対し、ハイスピードプランでは0.77秒から0.96秒と、3倍から5倍以上の速度差が確認されています。ApacheはWordPressのような動的コンテンツの処理が苦手で、アクセス数が増えるほど応答速度が低下する傾向があります。
また、下位プランではリソース保証が明確でないため、他のユーザーの負荷が高い時間帯に自分のサイトも影響を受けて遅くなることがあります。ライトプランやスタンダードプランで本格的なWordPress運営を行うこと自体が速度低下の根本原因であり、プラン変更が最も効果的な解決策となります。
| プラン | Webサーバー | 平均表示速度 | 評価 |
|---|---|---|---|
| ライト | Apache | 3.34から4.14秒 | 遅い |
| スタンダード | Apache | 3.00から4.70秒 | やや遅い |
| ハイスピード | LiteSpeed | 0.77から0.96秒 | 高速 |
| エンタープライズ | LiteSpeed | 0.5から1.0秒 | 最速 |
PHPバージョンが古いままで速度低下している
PHPはWordPressを動かすプログラミング言語で、バージョンが古いと処理速度が大幅に低下します。PHP5.6からPHP7.3にアップグレードすると処理速度が2倍以上速くなり、PHP8.2ではさらに高速化されます。
ロリポップではPHP設定画面から簡単にバージョンを変更できますが、初期設定や長期間放置しているサイトでは古いバージョンのまま運用されているケースが多く見られます。また、PHPには「CGI版」と「モジュール版」の2種類があり、モジュール版の方が圧倒的に高速です。
CGI版を使用している場合は、モジュール版に変更するだけで体感速度が劇的に改善します。PHPバージョンアップは無料で実施できる最も効果的な高速化対策の一つで、5分程度の作業で2倍以上の速度改善が期待できます。
| PHPバージョン | 相対的な処理速度 | セキュリティサポート |
|---|---|---|
| PHP5.6 | 1倍(基準) | サポート終了 |
| PHP7.1 | 約2倍 | サポート終了 |
| PHP7.3 | 約2.5倍 | サポート終了 |
| PHP8.1 | 約3倍 | サポート中 |
| PHP8.2 | 約3.5倍 | サポート中 |
プラグインの入れすぎとデータベース肥大化
WordPressに多数のプラグインをインストールすると、ページ表示時に読み込むファイル数が増加し、処理時間が長くなります。特に画像スライダーやSNS連携、アクセス解析系のプラグインは動作が重く、5個以上の重量級プラグインを同時使用すると明確な速度低下が発生します。
また、長期間運用しているサイトでは、投稿のリビジョンデータ、スパムコメント、期限切れのトランジェントデータなどがデータベースに蓄積し、データベースのサイズが肥大化します。データベースが大きくなると検索クエリの実行速度が低下し、ページ生成時間が長くなります。
さらに、GoogleAnalyticsと連携するプラグインのログやアクセス解析系プラグインのログがデータベースに大量に残っているケースでは、データベースが数GB単位で膨れ上がり、深刻な速度低下を引き起こします。
不要なプラグインを削除してデータベースを最適化するだけで、ページ生成時間が30から50パーセント短縮されることも珍しくありません。
今すぐできるロリポップの高速化設定7選
ロリポップには標準で高速化機能が複数用意されており、設定を有効化するだけで大幅な速度改善が期待できます。ここでは特に効果の高い7つの設定を具体的な手順とともに解説します。
ロリポップアクセラレータを有効化する
ロリポップアクセラレータは、サイトのコンテンツをキャッシュサーバーに一時保存し、2回目以降のアクセス時にキャッシュから高速に配信する機能です。
公式のテストデータによると、WordPressサイトで24倍のパフォーマンス改善が確認されています。設定方法は、ロリポップユーザー専用ページにログイン後、「サーバーの管理・設定」から「ロリポップアクセラレータ」を選択し、対象ドメインの横にあるスイッチをONにするだけです。
エコノミープラン以外の全プランで利用可能で、追加料金は一切かかりません。ただし、ログイン機能のあるサイトや頻繁に更新するコンテンツでは、キャッシュが原因で最新情報が表示されない場合があるため、設定画面から対象ファイルを制限することも可能です。
アクセラレータを有効にするだけでページ読み込み速度が1.5秒から3秒短縮されるケースが多く、最も簡単で効果的な高速化対策です。
PHPバージョンを最新のモジュール版に変更
PHPバージョンの変更は、ロリポップ管理画面から数クリックで完了する簡単な作業です。ユーザー専用ページにログインし、「サーバーの管理・設定」から「PHP設定」を選択します。
対象ドメインのPHPバージョンをプルダウンメニューから「PHP8.2(モジュール版)」または「PHP8.1(モジュール版)」に変更し、「変更」ボタンをクリックするだけです。変更前には必ずWordPressとプラグインを最新バージョンに更新しておき、古いプラグインやテーマが最新PHPに対応していない場合は事前にテスト環境で動作確認することをおすすめします。
変更直後はサイトに正常にアクセスできるか確認し、エラーが発生した場合は元のバージョンに戻してプラグインを一つずつ更新してください。PHP5.6からPHP8.2にアップグレードすると処理速度が3倍以上向上し、PageSpeed Insightsのスコアも大幅に改善します。
LiteSpeed Cacheプラグインを導入して最適化
ハイスピードプラン以上でLiteSpeedサーバーを使用している場合、専用の「LiteSpeed Cache」プラグインを導入することでさらなる高速化が可能です。
このプラグインはサーバー側のキャッシュ機能と連携し、ページ全体やデータベースクエリ、オブジェクトなどを効率的にキャッシュします。導入手順は、まずロリポップFTPから「wp-config.php」ファイルの属性(パーミッション)を400から600に変更します。
次にWordPress管理画面から「LiteSpeed Cache」プラグインを検索してインストール、有効化します。プラグイン有効化後はwp-config.phpの属性を600から400に戻して完了です。プラグインの設定画面から「プリセット設定」を「高度」に変更すると、より積極的なキャッシュが有効になります。画像の遅延読み込み、CSS・JavaScriptの最小化、データベースクエリの最適化など、多岐にわたる高速化機能が一つのプラグインで実現できます。
LiteSpeed Cacheを適切に設定すると、ハイスピードプランでも0.5秒以下のページ表示速度を達成できます。
| 高速化設定 | 実施方法 | 期待される効果 | 難易度 |
|---|---|---|---|
| アクセラレータON | 管理画面でスイッチON | 1.5から3秒短縮 | 易 |
| PHP8.2に変更 | PHP設定から変更 | 処理速度2から3倍 | 易 |
| LiteSpeed Cache導入 | プラグインインストール | 0.5秒以下達成可能 | 中 |
| HTTPS化(SSL) | 管理画面から設定 | SEO向上と若干の高速化 | 易 |
| 画像圧縮 | プラグインで一括処理 | ページサイズ50から70パーセント削減 | 易 |
| データベース最適化 | WP-Optimizeなど使用 | クエリ速度30から50パーセント改善 | 中 |
| プラグイン削減 | 不要なものを削除 | 読み込みファイル数減少 | 易 |
WordPress側で実施すべき軽量化対策
サーバー側の設定を最適化した後は、WordPress本体とコンテンツの軽量化にも取り組む必要があります。ここではすぐに効果が出る2つの実践的な対策を紹介します。
不要なプラグインの削除とデータベース最適化
WordPressの管理画面からプラグイン一覧を開き、長期間使用していないプラグインや機能が重複しているプラグインを特定して無効化、削除しましょう。
特にキャッシュ系プラグインを複数インストールしている場合は競合が発生してかえって遅くなるため、LiteSpeed Cacheまたは一つのキャッシュプラグインに絞るべきです。データベース最適化には「WP-Optimize」というプラグインが便利で、投稿のリビジョンデータ、スパムコメント、期限切れのトランジェントデータなどを一括削除できます。
また、「php_value memory_limit」をロリポップのPHP設定から128MBまたは256MBに増やすことで、PHPが使用できるメモリを拡張し、処理速度を改善できます。設定方法は、ロリポップのPHP設定画面から「php_value, php_flagを利用可能にする」をONにし、メモリ上限を引き上げます。プラグインを20個から10個に減らし、データベースを最適化すると、管理画面の体感速度が2倍以上改善し、ページ生成時間も30から40パーセント短縮されます。
画像圧縮と遅延読み込みで表示速度を改善
画像ファイルはWebページの容量の大半を占めるため、最適化せずに使用すると表示速度に深刻な影響を与えます。「EWWW Image Optimizer」や「ShortPixel」といったプラグインを使用すれば、アップロード済みの画像を一括で圧縮できます。
また、WebP形式への変換も併用すれば画像サイズをさらに25から35パーセント削減でき、モバイル環境での表示速度が劇的に向上します。遅延読み込み(Lazy Load)を導入すると、画面に表示される直前まで画像の読み込みを遅らせることができ、初期表示時間を大幅に短縮できます。LiteSpeed Cacheプラグインには画像の遅延読み込み機能が標準搭載されているため、追加プラグイン不要で実装可能です。
まとめ
ロリポップサーバーが重い主な原因は、下位プランのApacheサーバー使用、古いPHPバージョン、プラグインの入れすぎとデータベース肥大化の3つです。
今すぐできる高速化設定として、ロリポップアクセラレータの有効化、PHPバージョンを8.2モジュール版への変更、LiteSpeed Cacheプラグインの導入、HTTPS化、画像圧縮、データベース最適化、不要なプラグイン削減の7つを実施すれば、ほとんどのケースで劇的な改善が見込めます。
実測データでは、ライトプランからハイスピードプランに移行すると表示速度が4分の1から5分の1に短縮され、3.34秒から4.14秒だった読み込み時間が0.77秒から0.96秒へと改善します。
ハイスピードプランでこれらの設定を全て実施しても改善しない場合や、月間30万PVを超える規模になった場合は、エックスサーバーやConoHa WINGなどの高性能サーバーへの乗り換えを検討すべきです。まずは無料でできる設定変更から始めて、それでも不十分な場合はプラン変更、最終的にサーバー移行という順序で対処することをおすすめします。



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